2014年6月23日月曜日

Midsommar!

夏至祭











今年もスウェーデンの美しい夏の祭典
「夏至祭」の季節が到来しました。

一年で一番日の長い日を祝うこの夏至祭は、
長い冬から夏の訪れを待ちわびていた
スウェーデン国民にとって、大切な夏の伝統行事です。




夏至祭はスウェーデンでは祝日になります。

子供から大人まで、親戚や親しい友人も加わり
皆で郊外のサマーハウスなどに集い盛大に祝います。





夏至祭の中心となるメイポールと呼ばれる柱は、
白樺の葉や色とりどりの野の花で飾り付けがされています。




飾り付けの材料となる花や葉も、皆で協力しながら
近くの自然の中で見つけてきたもの。




夏至祭の日には、女性は花冠をかぶるのがお決まり。
自宅の庭で育った花々や野花を使って手作りします。




頭のサイズに合うように、大きさを調節しながら丁寧に
ひもでクルクルと花や野草を縛って、冠の形に仕上げていきます。




特に小さな女の子達は花冠を作ってもらい、とっても嬉しそう。




ダンスや歌の合間には、それぞれが持ち寄った
手作りクッキーやケーキをコーヒーを一緒に。

コーヒタイムのFIKA(フィーカ)の後は、子供たちが楽しめるゲームの時間。




大きな麻袋の中に入って、ジャンプでどれだけ早くゴールまでたどり着くかを競うもの。





勝っても負けても、お菓子の入った小袋が最後にもらえるので、
みんな勝ち負けにこだわらず楽しんでいます。




今回のミッドサマーのロケーションは、ヨーテボリ市の郊外、
美しい海岸が広がるNäset(ネーセット)というエリアから。

天気にも恵まれ美しい青空の下、海の目の前という最高のロケーション。

ネーセットはVilla(ヴィッラ)と呼ばれる大きな邸宅が立ち並ぶ、
閑静な住宅地です。





ヨーテボリの人々の夏の楽しみは、太陽の光をたっぷりと浴びながら、
自家用のボートで美しい海へセーリングに出かけること。

夏至祭が行われたBrevik(ブレーヴィーク)のヨットハーバーには(写真上)
たくさんのセーリングボートが夏の航海を待っています。






海水浴をするには、まだ少し冷たい気温で18度くらいですが、
元気なスウェーデン人はもう海水浴を楽しんでいます。

このBrevikという海岸は、このエリアに住む人々専用のプライベートエリア。

近くには、一般に公開されている白い砂浜のビーチもあり、夏には多くの
海水浴を楽しむ家族やカップルが訪れます。







夏至祭のダンスは、誰でも初めてでも楽しめるシンプルな振付のフォークダンス。






飛び入り参加しても、きっと陽気なスウェーデン人に
温かく受け入れてもらえることでしょう。







夏至祭最後の締めはみんなでロケットジャンプで決めて、拍手で終わります。





夏至祭では、伝統的なスウェーデン料理が振る舞われます。

Sill(シル)というニシンの酢漬をゆでたじゃがいもと一緒に
サワークリームを添えて頂くのが定番です。

ワインやビール、シナップスという強い蒸留酒を飲み、歌い
夏至祭の晩餐を楽しみます。


皆さんも、是非スウェーデンの誇る
美しい夏の「夏至祭」を体験してみてはいかがでしょうか?