2014年5月17日土曜日

Semla!

季節のお菓子 -Semla-



スウェーデンの伝統的な季節のお菓子の一つに、セムラ(Semla)というお菓子があります。




Fettisdagen(解告火曜日)という’セムラの日’に食べられるのが伝統のお菓子で
たっぷりの生クリームと甘いアーモンドペーストが入ったお菓子です。
今年のセムラの日は3月4日の火曜日でした。

12月頃から、イースターの頃までパン屋さんやカフェなどの店頭に並びます。

スウェーデン定番のお菓子だけあって、スーパーやコンビニ、駅の売店、ガソリンスタンド
あちこちでセムラが売り出されます。

地元の新聞は毎年、今年一番のセムラを評価する記事を掲載するなど、
伝統的なお菓子セムラは今も人気です。


Göteborg で今年一番に選ばれたセムラはこちらから 



お店に並ぶ大量のセムラ



セムラのパン生地の中見える黒いツブツブは、香辛料のカルダモンです。
ホイップクリームの下には、甘ーいアーモンドクリームがたっぷり入っています。

スウェーデンのお菓子に使われているホイップクリームは、たいてい甘くないんです。
甘いクリームと甘くない生クリームが口の中で合わさると、ちょうどいい感じがします。





このアーモンドクリームはスウェーデンではとても一般的で、
Mandelmassa(マンデルマッサ)と呼ばれ、
色々なケーキやお菓子に使われています。





スウェーデン人は、コーヒー好きとして良く知られていますが、
よく知られているのがこのシナモンロール(Kanelbulle)。
シナモンとカルダモンのスパイスが入っているので、
焼き立ては口に運ぶ度に、ふわっとスパイスの香りがします。


こちらはヨーテボリにあるお菓子屋さん、Nöjds konditoriから


他にも、こんな様々な伝統的な焼き菓子があります。
小さいけど、とっても甘くてコーヒーにぴったりです。

スウェーデン人はFIKA(フィーカ)というコーヒータイムがとっても好きです。




学校や会社でも、朝10時、ランチの後に、午後3時のFIKA...というように、
一日に何度もコーヒーブレイクを楽しむ傾向があります。

それは、義務的な行為ではなく、親しい友人や同僚と
コーヒーとお茶菓子と共に、リラックスした穏やかな時間を楽しむ為のものです。

セムラの他にも、ワッフルの日、シナモンロールの日などもあり、
みんなでお菓子を味わう機会も多いスウェーデン。

これからも、スウェーデンのコーヒータイム文化を紹介していきたいと思います。









2014年5月12日月曜日

Drottingholms slott

王妃の小島を訪ねて







ストックホルムは、北欧のヴェネツィアとも称される美しい水の都。
水辺に反射する光が、きらきらと美しい季節を迎えました。




旧市街(ガムラスタン)の中世を想わせる石畳の町並みや、16世紀に建てられた
ドイツ教会の高くそびえる小塔が、春の日差しの中で輝いています。




今回は世界遺産にも登録されている「ドロットニングホルム宮殿」を
船で訪ねる日帰り旅を紹介したいと思います。

ドロットニングホルム宮殿(Drottningholms slott)
メーラレン湖に浮かぶ孤島、ローベン島に位置しています。


17世紀に建てられた当時のヨーロッパ建築を代表する美しい宮殿内部は
一般に公開されています。
「宮廷劇場」やエキゾチックな風貌の「チャイナパビリオン」、
そしてフランス・バロック様式の庭園も合わせて見学することが出来ます。

多くの壁画や豪華な装飾家具、当時の宮廷生活を彷彿させる
華やかなインテリアで飾らた宮殿内部は、見ごたえ十分です。





ストックホルム市内からドロットニングホルム宮殿まで
巡航している船は二隻あり、どちらも100年前に建造された趣きのある船です。

この汽船S/S Drottningholm号には、クラシカルなインテリアのレストランと
カフェがあり、片道約一時間のクルーズを
ゆったりと安定した航海を楽しむことができます。

クルーズ名は’Drottningholm/Home of the Royal Family’

Strömma(ストロンマ)という会社が運営しています。

詳しくはこちらから
http://www.stromma.se/sv/stockholm/





ドロットニングホルム行きの観光ボートは、
中央駅から歩いてすぐの橋"STADSHUSBRON"停留所から発着しています。
赤い碇の旗が目印です。

(変更になる場合もありますので、ご確認をお願いします。)



STADSHUSBRONは1番、市庁舎のすぐ脇です。
チケットも停留所近くの売店で購入可能です。

船の旅は往復で2時間のゆったりとしたクルーズ。
天気が良い日には外のデッキに出て、ストックホルム市内から郊外までの
移り行く景色を堪能するのも良いでしょう。




船内のカフェで、コーヒーとシナモンロールを買って、旅のプランを練ります。
船の窓から海を通して見える景色は、春の日差しの中で一段と輝いて見えます。




船が徐々に宮殿まで近づいて来たところ。
壮大な敷地に広がる建物の大きさに、圧倒されます。

船では船長からの到着を知らせるアナウンスがスウェーデン語と英語で入ります。
そろそろ下船の準備をはじめましょう。




ドロットニングホルム宮殿に到着です。



Entré
入場料

一般 120クローナ
学生 60クローナ
0歳~17歳までは無料

Kombinationsbiljett

チャイナパビリオンも併せて見学されたい方は
コンビネーションチケットをおすすめします。

一般 180クローナ
学生 90クローナ
0歳~17歳までは無料


宮殿内部は撮影が出来ないため、掲載できませんが
こちらのホームページから、写真を見ることが出来ますのでご覧ください。

壮大なフランスバロック様式の庭園は、当時の姿を今も残しています。
チャイナパビリオン
チャイナパビリオンすぐ近くのカフェ
おじいさんが焼いてくれるワッフルは注文を受けてから焼くので、アツアツが頂けます。



 他にも宮廷劇場など当時のヨーロッパの華やかな時代を想わせる
歴史的建造物が、素晴らしい保存状態で残されています。

宮殿の一部は、現在のスウェーデン王室一家の住宅となっています。

この由緒あるスウェーデンの伝統ある宮殿を是非一度訪れてみてはいかがでしょうか?