2013年10月1日火曜日

Kräftskiva

ザリガニパーティ







家族や友人が集まり、歌やお酒と共にザリガニを食べる習慣、
スウェーデンの「Kräftskiva」(ザリガニパーティー)をご存知ですか?



スウェーデンでザリガニが食べられるようになったのは16世紀に始まり、
19世頃から中流階級を中心に高級食材として広まりました。

20世紀に入るとさらに多くの人々の間でザリガニが食べられるようになったため
政府は乱獲を規制するため、漁の制限を行いました。

その為、ザリガニの季節食材としての価値が上がり、漁の解禁を楽しみにする人々が
「ザリガニパーティー」を開くことがスウェーデンの夏の習慣となったそうです。








ザリガニを食べるの?と日本人にはびっくり!な習慣ですが


実際どんな味かと言うと。。。

「海老のような濃厚でクリーミーな味わいで、ディルなどの香草で風味づけされていますので
生臭さも気にならないし、パンにのせてチーズと一緒に食べると本当においしいんです!」
付け合せにパイやサラダなども一緒に頂きます。


このザリガニパ―ティーに欠かせないのが、アクアビットやシナップス、ビールなどのお酒で
過ぎゆく夏を惜しみ、みんなで歌い飲み祝います。







今年のパーティーは友人や近所の人が集まり、海の近くに椅子やテーブルを準備して
それぞれが好きな種類のザリガニを持ち寄りました。





食べた後は、こんなにたくさんの殻。







おなかも一杯になり始めたところで、ザリガニパーティーの風物詩の歌の演奏が始まり、
みんなで歌い飲みながら楽しく過ごします。







スウェーデンではSnaps(シナップス)という伝統的な蒸留酒の強いお酒を飲みますが、
Snapsvisa(シナップスビーサ)というお酒の席で歌う歌があります。

例えば、有名なのがHelan går(へーランゴール)という歌。

Helan går
Sjung hopp faderallan lallan lej
Helan går
Sjung hopp faderallan lej
Och den som inte helan tar*
Han heller inte halvan får
Helan går
(Drink)
Sjung hopp faderallan lej


Snapsvisaが始まるとスカンジナビアの人たちはますます楽しくお酒が進むようです。。






夕日が沈むなか、たのしいザリガニパーティーは遅くまで続きました。


























2013年9月30日月曜日

Trädgårdsföreningen

ヨーテボリのみんなの庭






今回はヨーテボリの植物園について紹介します。

ヨーテボリには2つの大きな植物園があります。
”Botaniska Trädgård”と、もうひとつが今回紹介する"Trädgårdsföreningen”です。

"Trädgårdsföreningen”(英語名:The Garden Society of Gothenburg)は
1842年に建てられた歴史のある植物園です。

市内の中心(中央駅のほぼ隣)にあるので、アクセスもとっても便利です。




東京のビルに囲まれた生活と比べると、街の中心部から湖や森・公園がすぐ手の届くところにあって、
自然と都市が大変うまく溶け合っているように感じます。

天気のいい夏の日を植物園や公園で過ごす時間は、日本での生活と比べて格段に多いように思います。

上の写真は、植物園入り口から緑あふれる中央駅前のDrottningtorget(ドロットニングトーゲット)の風景を撮った写真。
植物園は、ちょうど反対側のSlussgatan(スルッスガ‐タン)にあります。

(入り口は他にも2つありますが、今回は中央駅から近いこちらから。)







公園の中に入ると、大きなガラス張りの建物が目に入ります。
これは1878年に建てられたイギリス様式の(パームハウス)温室です。

地域ごとに集められた5つのセクションからなるパームハウスの広さは
約1,000㎡以上の面積があり、ヤシの木や様々な熱帯植物が植えてあります。






緑の中をのんびり散歩したり、大きな木の下で読書やおしゃべり。
カップルや子供連れも気軽に訪れていて、
爽やかなスウェーデンの夏を過ごすならここは最適な場所です。
広々とした芝生の上ではコンサートや子供の為のシアターが催されたり、
色々なイベントが催されます。




園内にはレストランもあって、美しい庭を眺めながらおいしいブッフェを頂けます。
”Trädgår'n”





ローズガーデンには、1400種の色々なバラが植えられ
7月から8月にかけてたくさんの美しいバラ園をみることができます。





入園料は無料です。

営業時間 7:00-18:00。
パームハウス(温室)10:00-16:00。

地図や詳しい内容はこちらから(スウェーデン語・英語)

みなさんも一度、ヨーテボリの植物園を一度訪れてみてはいかがですか?