2013年12月30日月曜日

Jul i Liseberg! 

冬のLiseberg遊園地





今回はGöteborg(ヨーテボリ)にある、冬のLiseberg(リセベリ遊園地)についてお伝えします。

Göteborg(ヨーテボリ)は、スウェーデンの西南方に位置しているので、比較的温暖な気候の土地なのですが、
今年の冬は雪もほとんどなく、暖冬な日が続いています。
        

午後16時頃にもなれば、外はまるで夜のような暗さになります。
太陽の日差しが日ごとに短くなっていくのを感じる季節になってきました。






クリスマスの後、2013年12月29日でリセベリ遊園地は冬季休園の時期に入り、現在閉園中です。
次回の開園は2014年4月26日です。





冬の最後の営業日は、限られたアトラクションのみが稼働中でしたが、遊園地の至る所でクリスマスマーケットが開かれ、
かわいらしい小屋の露店がずらりと並んでいました。




クリスマスマーケットのお店は沢山あって、このブログではすべて紹介しきれませんが、
今回気になったお店をいくつか抜粋してご紹介します。

上の写真は、グロッグ(Glögg)と呼ばれるスパイスや香辛料の入った、ホットワインを売るお店。
濃縮したグロッグも売っていて、自分の好きなフルーツジュースと混ぜれば、
ノンアルコールのグロッグがお家で作れるとのことでした。





こちらは、”Suovas”という北スウェーデンのラップランド地方に住むサーメ族の言葉で、「スモーク・燻製」という意味の名前お店。

トナカイとヘラジカのお肉が入ったピタパンに、リンゴンジャムを入れて食べます。




お店の隣には焚き火があって、皆その周りを囲んで、温まりながらサーメ地方の料理を頂きます。




ちょっとめずらしい、トナカイやヘラジカの燻製など。




炒ったアーモンドに砂糖掛けがしてある、"Brända mandlar"という甘いお菓子を売るお店。




他にもチョコレートがけされたアーモンドや、シンプルな塩味など種類も様々で、種類の違うアーモンドを
少しずつ混ぜて量り売りもしてくれました。




遊園地の中では色々なイベントや、アイススケートショーなどが開かれていて、
こちらは伝統的なスウェーデンを再現したテントの中で、当時の暮らしや生活の知恵などを語ってくれている様子。

上の写真ではナイフ使いのコツを実演してくれているところ。




他にもイベントは、常時たくさんありますので、詳しくはリセベリのホームページから




こちらは小さな子供用のアトラクションが集まっているエリア。
幾つかの乗り物はこの時期も、乗れるようになっていました。





スウェーデンで一番の大きさ、また北欧でも最大の規模を誇るリセベリ遊園地。

大人も子供も両方が楽しむ事ができるよう配慮されていて、実際私も今年は4回以上足を運びました。
長年ヨーテボリの人々のみんなに愛されているリセベリ遊園地を一度、訪れてみてはいかがでしょうか?


2013年12月15日日曜日

Julmarknad

クリスマスマーケット -食べ物編-







12月も初頭に入り、日を追うごとに人々のクリスマスの待ちわびる雰囲気が街中に溢れています。

”Julmarknad”とはスウェーデン語で”Christmas market”の意味です。
クリスマスの4週間前の日曜日からクリスマスまでの、アドべントの時期に開かれるのが通常です。

野外の広場などのマーケットもあれば、教会の中や、古いお城の中、町のショッピングモ-ルの中など,
スウェーデン中の町の至る所には、大小様々なクリスマスのマーケットが開かれています。

Tjolöholms Slott


今回は"Tjolöholms slott"(ショーロホルムス スロット)というお城のクリスマスマーケットからお伝えします。
ここは、スウェーデンの南西にあるHallandという地域にあって、”Kungsbacka Fjord”(クングスバッカ フィヨルド)
と呼ばれる自然保護地域の半島の上にあります。



Taken by Benedictus Schwartze


夜になるとライトアップされて、幻想的な雰囲気が味わえますね。
お城の中のガイドツアーや、クラシカルなインテリアのお城の一室でのクリスマスディナーも楽しめるようです。
詳しくはこちらのホームページから


Tjolöholms Slott


Tjolöholms slottで出会った、たくさんの品物の中から
今回は食べ物にフォーカスしてお伝えしたいと思います。



こちらは、クリスマス版の"Knäckebröd"(クネッケブロードという薄く平たい丸い形をしたパン)です。
クラッカーのように、パリパリとした食感で、北欧の代表的な長期保存の出来るパンです。




多くの品物が地元で生産されたものでした。
作り手が直接販売している所も多く、生産者の顔が見えるという安心感もあります。




色々な種類のソーセージやサラミ。






こちらのボトルはスウェーデンの冬には欠かせない、"Grögg"(グロッグ: 赤ワインと香辛料を温めて、干しブドウやナッツと一緒に頂く飲み物)。
私は、このグロッグが大好きなのですが、家庭でも自分で作ることもできますし、
毎年様々なフレーバーのグロッグが売り出されるので、グロッグの飲み比べも楽しみの一つです。




こちらのパン屋さんは、とってもいい香りでいっぱいでした。
聞くとやっぱり地元のパン屋さんが焼き立てを売っているとのことでした。

左上の黄色い小さなパンは、”ルシア祭”の時期に合わせて食べられる”Lussekatt"(ルッセキャット)という名前のサフランが入ったパン。





たくさんのカラフルなキャンディー。





前回お伝えしたポルカグリースもありました。




チョコレートファッジなども。




こちらは、香ばしく炒ったアーモンドに薄く砂糖掛けされた、お菓子。
わたしはこのアーモンド香りを嗅ぐと、クリスマスが近いな~と感じます。

一度食べ始めたら止まらない程の、おいしいさです。




アーモンドの他にもカシューナッツや、チョコレート掛け、塩味など種類も様々です。

量り売りなので少量からお好きな分だけ買うことも出来ますし、好きな組み合わせで袋詰めも可能です。




クリスマスマーケットの会場では、小さなコンサートが開かれていて、クリスマスソングが流れていました。



こちらはちょっとめずらしいお店。
"Kantarella"(カンタレーラ)というスウェーデンでもなかなかお目にかかれない高価なキノコと、
Västerbottenost(ヴェステルボッテンオスト)という北スウェーデン産の高級チーズを贅沢に使った、トースト。





見た目は地味ですが、素材が良いだけに、お味はとってもコクがあって、キノコのいい香りのリッチな「トースト」でした。




お城の中には、役者さんが歩き回っていて、お城が建てられた当時の100年くらい前の人々を演じています。
運よく出会えるとお話もしてくれます。

この方たちは、1800年代後半から、このお城に住んでいらっしゃるとか。
たのしい役者さんの粋な演出で、なんだか大昔にタイムスリップしたような感覚になります。




こんな楽しい酔っぱらいの、ガードマンもいました。この方も役者さん。



ぜひ、一度Tjolöholms slottのクリスマスマーケットに行ってみてはいかがでしょうか?
きっと素敵な出会いが待っている事でしょう。。










2013年12月1日日曜日

Liseberg!






今回はスウェーデンの遊園地"Liseberg"(リセベリ)について、前回に引き続きお伝えします。




リセベリ遊園地は北欧で最大の遊園地として知られています。
入場料:90SEK(スウェ―デンクローナ 日本円で約1440円程)





10月6日はLiseberg遊園地で花火が打ち上げがありました。




建物のイルミネーションと花火が合わさって、夜の遊園地の雰囲気を盛り上げます。




この花火は年に一度、遊園地のシーズンの終わりを祝う花火でした。
この後、遊園地は一時閉園します。


11月25日からは、冬のイルミネーションが期間限定でスタートし
冬のリセベリ遊園地の営業が再開しています。
詳しい予定などはこちらから



続いて、昼間の遊園地の様子から...




こちらは”Lisebergs Wärdshus ”というレストラン。




インテリアも北欧らしいシンプルで落ち着いた感じ。




2階には個室もあって、遊園地のレストランとは思えない空間。
(他にもたくさん、おいしくて有名なレストランが入っていましたので、
また次回メニューなどの紹介もしていきたいと思います。)


Sagoslottet

こちらはかわいらしいゴンドラに乗って、色々な物語の世界を旅するという
子供向けの乗り物。




小さな子供も乗れるアトラクションが充実したエリアもあります。


"Slänggungan"
この1989年に作られた"Slänggungan"は、ちょっとレトロな雰囲気。

ワイヤーで吊られたブランコが空高く、ぐるぐるとまわり続けるシンプルな乗り物。


"Balder"


もっと刺激がお好きな方にはこちら。

"Balder"(バルダー)です。

(前回も少しお伝えしましたが)この絶叫ローラーコースターはなんと木製なんです。




こんな風に、膨大な量の木材を組み上げて造られています。








"ATMOS FEAR"

こちらは"ATOMOS FEAR"という新しいアトラクション。





イメージはこんな感じで、タワーの高い高いところから、ただ落下するだけの乗り物なんですが、
その単純さが、スリルを倍増させますね。





今、リセベリはクリスマスのイベントが開催されています。
クリスマスマーケットやアイススケートショーなど
スウェーデンらしいイベントが盛りだくさんです。

次回は冬のリセベリをご紹介します。

皆さんも一度、スウェーデンの遊園地を訪れてみてはいかがでしょうか?
















2013年11月12日火曜日

Candy Town - Gränna

スウェーデンのお菓子の街




                                             Taken by: Polkapojkarna/Candy Championships


Polkagris(ポルカグリース)とは、赤と白の縞模様が特徴的な棒状のキャンディーです。



                                    Taken by  http://www.cmariec.com


まさに、おもちゃのようなお菓子ですね。

1859年スウェーデンのGränna(グレンナ)という町の小さなベーカリーのオーナー
Amalia Eriksonという女性によって広められました。
ポルカグリースという名前は、1840年代の当時流行していた「ポルカダンス」に
由来していると言われています。




Pictures: Cheryl Marie Cordeiro
Taken by: Polkapojkarna/Candy Championships


オリジナルのレシピは砂糖・水・ビネガーでだけ作られていました。
今は砂糖と水に、ほんの少しのビネガーとペパーミントで味付けされているそう。
現代の嗜好に合わせて、食べやすくアレンジされているんですね。

このかわいらしい飴はやっぱり子供に人気のようですが、実際に私も食べてみました。
感想は、ミント味のスッキリ爽やかな味。
ストライプの白い部分が日本の七五三に食べる千歳飴のような舌触りで、
ぱりっと噛み砕いてパリパリと食べられました。

この食感は、生地を練りあげる際に中に空気を入れることで出来るそうです。




Amalia Eriksonによって作られ始めたPolkagris(ポルカグリース)はやがて、
Gränna(グレンナ)の街中に広まり、今では15店以上の手作りの
ポルカグリース工場・ショップが小さな町に連なるように軒を並べています。




Polkagris(ポルカグリース)のお店の看板。




赤と白のストライプが特徴的なPolkagriskokeriというお店。
お店のインテリアも1970年代をイメージしているそうで、ノスタルジックな雰囲気。




ショップの中は童話の中のお菓子の家に来たみたい、お店中に甘い香りが漂います。




こちらは同じ通りにある、やっぱりポルカグリースを売っているお店。
この通りでは、一番の賑わいを見せていました。



お店の中にある工房で実際にPolkagrisを手作りしている工程を見学させてもらいました。
工房はガラス張りになっていて、店内からアメ作りを自由に覗くことができます。

大きな男性が力いっぱいに、ポルカグリースの生地を操っている姿は、迫力があり、
飴作りは体力が入りそうです。。




こんなかわいらしいキッチンで手作りしています。







"The international candy competition  in Gränna"

この町では世界一のキャンディー職人を選ぶ
”Candy Championship“という、あめ職人選手権が毎年催されるそうです。



興味のある方は、こちらから(英語) www.candychampionships.com

グレンナはスウェーデンで2番目に大きい湖 Vättern(ヴェッテルン湖)沿いにある
小さな街ですが、人気の観光地として広く知られていますので、
夏には各地からの沢山の観光客で賑わいを見せます。



Gränna Kyrka

街の中心には美しい教会Gränna Kyrka(グレンナ教会)
Brahehus(ブラへヒュース)という1640年代に建てられた遺跡などが有名です。


                                          Brahehus  taken by Smålandsbilder, www.smalandsbiler.se 





ぜひ、みなさんも一度ペパーミント味の甘いキャンディーの故郷を訪ねてみてはいかがですか?


”Grännaまでのアクセス”

電車 - ストックホルム中央駅(StockholmC)からヨーンショーピング駅(Jönköping)まではSJ (スウェーデン鉄道)、
Jönköping駅構内に隣接しているバスターミナルから
バスで(Gränna:Braheparken)下車。 詳細はこちらからバス(Länstrafiken)


バス - ストックホルムからヨーンショピング駅までバス(Svenskabuss)で、
Jönköping駅、バスターミナル(Jönköpng resecentrum)からは
バス(Gränna:Braheparken)下車。

飛行機 ‐ Stockholmより飛行機でJönköping Airport(Axamo空港)まで。

Jönköping駅、バスターミナル(Jönköpng resecentrum)からGränna(グレンナ)までは
同じくバス(Länstrafiken)(上記参照)